夏バテ予防の食材にはうなぎが定説ですよね。
土用丑の日といえば「うな重」というくらい、日本国民には浸透している食材なのではないでしょうか。しかし、それはもう古いかもしれません。
確かに、うなぎは夏バテ予防の食材としていい成分が含まれています。例えば、ビタミンB1もその一つです。
ビタミンB1とは、糖の代謝をよくするためのもので、体の中のエネルギーを生み出すのに必要な成分です。ビタミンB1は、激しい運動や脳、神経を酷使するような場面によく使われ、このビタミンB1が欠乏すると、疲れやだるさを感じることとなります。
ビタミンB1の欠乏は、普段の生活ではあまりないのですが、しかし、体力を使うことの多い夏場では、ビタミンB1の欠乏になりやすく、結果、夏バテになります。
この夏バテを予防として、長年、選ばれている食材が「うなぎ」というわけですが、しかし、そのうなぎも実は、食材の中でビタミンB1が豊富っていうほど、含まれてはいません。つまり、ビタミンB1の量を摂取したいなら、もっと他にいい食材があるというわけです。
その食材とは…。
何を隠そう「豚肉」です。
豚肉は、うなぎよりもビタミンB1が豊富で、うまぎのビタミンB1の含有量が0.75mg(うなぎ蒲焼)に対し、豚肉のビタミンB1の含有量は0.98mg(豚ヒレ肉)となります。
わずかな量の違いですが、豚肉が効率的にビタミンB1を摂取できる食材というのは間違いありません。つまり、夏バテ予防にうな重を食べるくらいなら、豚肉を食べた方がもっともいい夏バテ予防になるというわけです(豚肉の方が安いし家計にも優しい)。
さらに豚肉には、もっといい面があります。
豚肉のビタミンB1を最大限に吸収する方法
夏バテ予防には、ビタミンB1の成分が必要だと説明しました。同時に、ビタミンB1を多く含む食材は、うなぎよりも豚肉がいいと説明しました。
しかし、ちょっと待ってください。
実は、1つだけ言い忘れていることがあります。それは、ビタミンB1の吸収率の話です。
ビタミンB1は、化学名で「チアミン」といいますが、日本食品分析センターの研究では、どうやらチアミンは体への吸収が悪いらしいのです。
つまり、ビタミンB1を効率的に吸収するには、他の成分と組みわせて摂取した方がいいというわけです。
では、どんな成分がビタミンB1を効率的に吸収することができるでしょうか。
ビタミンB1を効率的に吸収するための成分はいろいろありますが、中でも「アリシン」は最強です。
アリシンとは主にニンニクに含まれている成分で、抗菌作用や抗酸化作用、血圧が上昇するのを防いでくれる成分として知られています。そんなアリシンが、ビタミンB1を効率的に体内に吸収してくれる有効と言われています。
ビタミンB1を豊富に含む豚肉はニンニクと一緒に食べるとビタミンB1が吸収されやすくなると言われている。
→ ニンニクのウィキペディア
なので、ビタミンB1を効率的に摂取したいなら、ニンニクのアリシンも同時に摂取しましょう。
今すぐ夏バテ予防をする料理
夏バテ予防にはビタミンBがいいと言いました。そのビタミンBには豚肉がよく、さらには、ニンニクを組み合わせて食べることにより、効率的に吸収され、より効果的になるということです。
では、どんな風にして豚肉とニンニクを同時に食べればいいでしょうか。
それは、豚生姜焼きニンニク炒めが一番いいです。
これはオレンジページという人気料理家のレシピが載っているサイトでも紹介されております。
なお、ニンニクには外国産がたくさん出回っておりますが、日本の本場である青森県産のニンニクがお勧めです。福地ホワイト六片という種類で、外国産のニンニクよりも大きく、しかも安心で安全です。
徹底的に農薬管理されたニンニクですし、配送や商品管理を含め、国産がいいのはいうまでもありません。料理にニンニクを使うなら、青森県産をお勧めします。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- うなぎは夏バテ予防の食材として定説
- しかし、うなぎよりも豚肉が夏バテ予防にいい(経済的にも)
- 理由は、豚肉にはビタミンB1が豊富だから
- ビタミンB1を効率的に摂取するには「アリシン」が必要
- アリシンは「ニンニク」に豊富に含まれている
- 夏バテ予防にお勧めの料理は『豚肉生姜焼きニンニク炒め』
- ニンニクなら青森県産が一番いい
という感じです。
この猛暑というべき夏を乗り切るには、普段からの夏バテ予防は必須ですよね。冷たい飲み物やプールなども、夏を乗り切るのには必要かもしれませんが、「備えあれば憂いなし」というように、事前に予防することも大事です。
この夏、夏バテ予防に、豚肉とニンニクはいかがでしょうか。